飛騨大原の自然の中で、ヒノキや杉の香る空間

レストラン主体型の宿泊施設、オーベルジュ玄珠

日本の風土や文化を真に愉しむ中部地方における「南北の旅」を叶える拠点として、ホテルパスカル跡地に開発を進めたレストラン主体型の宿泊施設。空海が弟子に寄せた詩のなかにある「山水を経て玄珠を磨く」が名前の由来。飛騨大原の自然の中で、「忙中閑有」都会の喧騒を離れ、ふと我に帰ることができる場所を提供していくコンセプトのプロジェクト。

岐阜県下の木材がふんだんに使われた、ヒノキや杉の香る空間


建築は、次世代に向け「パラモダン」を提唱する建築家である遠藤秀平氏が担当し、赤錆で経年変化するコルテン鋼の素材がもつ魅力を最大限に引き出した大胆な造形は、飛騨大原の山並みと調和した唯一無二の景観となっている。
外観はコルゲートと呼ばれるシェル状の波型鋼板で覆われているが、構造体は木造。岐阜県下の木材がふんだんに使われ、ヒノキや杉の香りが空間に広がっている。建設の最中からまわりの木々と相まって、桧香が漂っていた。

在来の木軸で主構造を構成していく中で、意匠的に居室空間に「壁」を無くしたいラインが現れ構造的課題となった中、その部分だけをラーメン構造で耐震性を保ちつつスパンを飛ばす提案がなされ、囲柱ラーメン木構造が採用された。

囲柱ラーメン木構造を採用いただいた先生方

意匠設計

遠藤秀平建築研究所

オーベルジュ玄珠資料

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!